ConoHa VPSを使って立てたマイクラサーバーの設定を確認する
前回作成した記事ではConoHa VPSを使ったサーバーの建て方を書きました。
しかし、Minecraftをプレイしていると色々とサーバーの設定が必要になる場面が出てくると思います。今日はその設定の仕方を書く前にどのようにConoHa VPSでマインクラフトサーバーが動いているのかを書いていきたいと思います。
とは言っても私もLinux・サーバーの知識は初心者に毛が生えた程度の知識しかないのでGoogle先生に頼りっぱなしで間違ってるところもあるかもしれません。
目次
使用ツール
今回設定を確認するにあたり使用するツールはWinSCPを使用します。使用すると言ってもサーバーに保存されているファイルの位置を確認するだけなので読者の方々は飛ばしても構いません。
WinSCPについて
オープンソースで開発されているFTP/SFTP/SCPクライアントソフト。FTPのほか“SCP(Secure Copy Protocol)”や“SFTP(SSH File Transfer Protocol)”といったSSHを利用する安全性の高い接続プロトコルにも対応しているのが特長。送受信データをSSL/TSLで暗号化する“FTPS(File Transfer Protocol over SSL/TLS)”にも対応しており、ローカルPCとサーバー間で安全なファイルのやり取りが可能。さらに、任意のフレーズをもとにローカルPCへ保存したFTP接続情報を“AES”方式で暗号化するマスターパスワード機能も搭載している。そのほかの特長としては、サーバー上のファイルを編集できるテキストエディターを搭載しており、スクリプトファイルの書き換えなどに利用できる。
横文字が多くてなんのことを言っているかさっぱりかもしれませんが使い方は簡単です。インストールをしてWinSCPを起動したらサーバーのIPアドレス・ユーザー名・サーバー追加時のパスワードを入力します。これだけでレンタルしたVPSとの通信ができるのです。Windowsで使っている エクスプローラー風のインターフェイスも選択することができます。
OS
まずはマインクラフトサーバーに使用されているOSを確認しましょう。ここではまだ前記したWinSCPは使用しません。ConoHaのコントロールパネルからコンソールを起動します。
コンソールをクリックするとWebブラウザに新しい窓が開きます。
答えはすでに書いてありますね。
ConoHaのマインクラフトサーバーに使われているのはCentOSの7となっています。
サーバーの追加時期によって細かいバージョンは変わってくると思いますが根本となるOSはそうそう変わらないでしょう。ちなみに今回追加したマインクラフトサーバーはコマンドを使って確認したところCentOSの7.4.1708でした。
サーバーデータの保存場所
お次はサーバーデータがどこに保存されているかです。
サーバーの設定を変えたい場合やデータをバックアップしたいときにどこにデータがあるのかわからなければ始まりませんよね。しかし、これはすぐに分かることができました。
先程のコンソールからサーバーにログインしてみます。すると…
メッセージが設定されていました。
これによるとMinecraftのデータは
/opt/minecraft_server/
に保存されているようですね。
このままLinuxのコマンドでファイルを確認しに行ってもいいのですが、WinSCPを使ってそのディレクトリを見てみましょう。
一度でもサーバーを立てたことがある人には見覚えのあるファイルが有ると思います。初めてConoHaを使って立てた人にはさっぱりでしょうが、この中にはマインクラフトサーバーを動かすためのすべてのファイルが揃っています。設定などを変えたい場合はここをいじることになります。
起動方法
最後に起動方法の確認です。契約すれば勝手に起動するんじゃないのと思ってる人もいるでしょうが、実際には前記のOSの中でマインクラフトサーバーのアプリケーションが動いて初めてマルチプレイができるのです。
ConoHaでMinecraftを選んでサーバーをレンタルした場合サーバー起動時にすでにマインクラフトサーバーでマルチプレイができることから、サーバー起動と同時に自動起動するように設定されているのがわかります。
まずは小手調べにマインクラフトサーバーの立て方で調べるとよく出てくるscreenコマンドを試してみました。するとこんな返答が帰ってきました。
# screen -ls
-bash: screen: command not found
screen -lsは起動しているscreenの一覧を表示するコマンドです。しかし「command not found」そんなコマンドはないと返されていますね。このサーバーにはそもそもscreenの機能はインストールされていないようです。
次に自動起動の線から当たっていきます。Google先生にそれらしきキーワードで出てきたのは「systemd」コマンドです。systemdではUnitファイルと呼ばれるファイルを作成して、サービスを登録する仕組のようなのでUnitファイルの保存場所をWinSCPで調べます。
minecraft-server.serviceとゆうUnitファイルが見つかりましたね。中身は下記のようになっていました。
[Unit]
Description=Minecraft server
After=network-online.target[Service]
ProtectSystem=full
ProtectHome=yes
WorkingDirectory=/opt/minecraft_server/
ExecStart=/usr/bin/java -jar /opt/minecraft_server/minecraft_server.1.12.2.jar
[Install]
WantedBy=multi-user.target
サーバー起動時に自動実行されることからこれ以上の設定は必要ありませんがバージョンアップがあった際などはここを書き換えることになるかもしれません。
最後に
今回はConoHa VPSを使って立てたマイクラサーバーの設定の確認をしました。次回はこの内容から、マルチの際に実際にするであろう設定の変更方法などを書いてみたいと思います。