ConoHa VPSを使って立てたマイクラサーバーの設定を変更する
前回の記事ではサーバーの設定を確認しました。今回はその情報を使って実際にマインクラフトサーバーの設定を変更していきたいと思います。
記事中にあるサーバーを再起動とはConoHaのコントロールパネルから行うサーバーの再起動でマインクラフトサーバーの単体の再起動ではありません。マインクラフトサーバー単体の再起動はコンソールからのコマンドでしかできません。
目次
使用ツール
今回設定を変更するのに使用するツールはWinSCPを使用します。詳しい使い方は割愛しますが、今後記事を作成するかもしれません。下記にログインの仕方を記述します。
WinSCPを起動したらサーバーのIPアドレス・ユーザー名・サーバー追加時のパスワードを入力します。これだけでレンタルしたVPSとの通信ができます。
サーバーファイル
前回の記事にも書きましたがサーバーのファイルは「/opt/minecraft_server/」に保存されています。今回は保存されている各種ファイルの説明をしていきたいと思います。
ファイル/フォルダ名 | 説明 |
---|---|
logs(フォルダ) | 起動時からのサーバーのログファイルが入っています。起動をすることで新しいファイルが生成されます。 |
world(フォルダ) | これは、初期状態で生成されるワールドデータです。 |
banned-ips.json | これは、IPBANのデータが入っています。 IPBANとは、指定したIPからの接続を拒否することです。 |
banned-players.json | これは、プレーヤーBANのデータが入っています。 プレーヤーBANとは、指定したプレーヤーからの接続を拒否することです。 |
eula.txt(1.7.10以降) | EULAに同意するか書き込むためのファイルです。 |
minecraft_server.<サーバーバージョン>.jar | サーバーファイルです。 |
ops.json | OPの設定のためのデータが入っています。 OPとは、サーバーの管理者で一部の管理用コマンドなどが使用可能になります。 |
server.properties | サーバーの設定を変更することが出来るファイルです。 |
usercache.json | プレーヤーの情報を保存しているらしい。 |
whitelist.json | ホワイトリストの設定のためのデータが入っています。 ホワイトリストとは、指定したユーザーIDのみの接続を許可することです。 有効にするには、server.properties内のwhite-listの項目が有効にする必要があります。 |
サーバーアイコンの変更
- 64×64のpng形式で画像を作成
- 名前を「server-icon.png」にする
- サーバーのjarがある「/opt/minecraft_server/」に配置する。
- サーバーを再起動して サーバー一覧のところに画像があったら成功です
OP権限の付与
通常のサーバーの場合はコンソールでop <MinecraftID>を入力するとそのユーザーはゲーム内で管理コマンドを使えるようになります。ConoHaのテンプレートを使用した際はサーバーは「systemd」で起動しており、軽く調べた限りではコマンドを入力する方法がなかったの「ops.txt」を作成してOP権限を追加する方法を記述します。
まずはWinSCPで「/opt/minecraft_server/」の階層に移動します。
ファイルのなにもないところで右クリックをしてプルダウンメニューを開きます。
その中の新規からファイルを選択します。
すると以下のようなウィンドウが開くので「ops.txt」を入力してOKを押します。
エディタが起動したらそこにOP権限を追加したいMCIDを入力します。
入力が終わったら保存をしてエディタを閉じます。
以上で「ops.txt」が作成されました。これでサーバーを再起動するとops.jsonにユーザーが追加され追加されたユーザーはOPコマンドが使えるようになります。
server.propertiesの設定
まずは「server.properties」の確認をします。以下がバージョン1.12.2の初期設定です。
#Minecraft server properties
#Sun Jan 07 17:57:40 JST 2018
max-tick-time=60000
generator-settings=
force-gamemode=false
allow-nether=true
gamemode=0
enable-query=false
player-idle-timeout=0
difficulty=1
spawn-monsters=true
op-permission-level=4
pvp=true
snooper-enabled=true
level-type=DEFAULT
hardcore=false
enable-command-block=false
max-players=20
network-compression-threshold=256
resource-pack-sha1=
max-world-size=29999984
server-port=25565
server-ip=
spawn-npcs=true
allow-flight=false
level-name=world
view-distance=10
resource-pack=
spawn-animals=true
white-list=false
generate-structures=true
online-mode=true
max-build-height=256
level-seed=
prevent-proxy-connections=false
use-native-transport=true
enable-rcon=false
motd=A Minecraft Server
全部説明するのは骨が折れるのでそこら辺のwikiに任せるとして、実際に変更するであろう項目を説明します。
(入力の際<>は不要です)
コマンド | 説明 |
---|---|
difficulty= <0-3> |
難易度を設定する 0=Peaceful 1=Easy 2=Normal 3=Hard |
gamemode= <0-2> |
ゲームモードを設定する 0: サバイバル 1: クリエイティブ 2: アドベンチャー 3: スペテクターモード |
pvp= <true/false> |
true:プレイヤー間の攻撃有効 |
level-seed= <seed> |
ワールド作成時のシード値 ワールドの再生成時に使用されます。 現在のSeed値が知りたい場合は「/seed」コマンドを使用しましょう。 |
spawn-protection= <0-> |
スポーン地点から半径nメートルのブロックを編集できなくなる。 op-permission-level=1以上で編集できる。 0で無効 1でスポーン地点を中心に3x3のブロックが編集できなくなる。 |
view-distance= <3-15> |
サーバーが許可するチャンクの表示範囲 サーバーが重いと感じる場合は、この数字を小さくすることで、改善する事もある。 |
white-list= <true/false> |
true:ホワイトリスト以外のプレーヤーはサーバーに接続できなくなる。 |
server-port= <1-65534> |
サーバーで使用するポート 変更後は、クライアントからの接続の際のIPアドレスで「IPアドレス:ポート番号」と入力する必要がある。 |
motd= <string> |
サーバーリストに表示されるメッセージ(サーバー名の下) |
説明は以上です。自分の設定したい項目を確認しましょう。確認が終わったらWinSCPで「server.properties」をダブルクリックしてエディタを起動します。
変更はエディタ上で任意の数字または文字列を入力するだけです。設定の反映はサーバーの再起動で行われます。
まとめ
WinSCPを使用することで難しいコマンド等を使用しなくてもマインクラフトサーバーの設定変更をすることができましたね。次回はConoHaで作成したサーバーでMODを導入してみようと思います。